Chim↑Pom が福島・東京電力福島第一原子力発電所付近の帰還困難区域で開催している Don't Follow The Wind 展
帰還困難区域
5年を経過してもなお、年間積算放射線量が20 mSvを下回らないおそれのある、現時点で年間積算放射線量が50 mSvを超える区域
Don't Follow The Wind
Don't Follow the Wind展が本日3.11にスタートしました。帰還困難区域内での展覧会です。2015/3/11〜20××/××/××
詳細は↓↓↓↓↓
http://t.co/WUUQFVSdXJ
— Chim↑Pom2015 (@chimpomworks) March 11, 2015
リンク先にはなにも表示されず Don't Follow The Wind の説明音声が淡々と流れる
帰還困難区域の封鎖がいつ解除されるかは明らかではなく、3年後かもしれませんし、10年後もしくはそれ以上の時間がかかるかもしれません。その期間は現在を生きる私たちの生涯を越えて新たな世代にまたがり、私たちにアートと時間の関係性、そして時間と環境の関係性を再び見直すことを問いかけます
どうやって展示したのか
エリイ:そこに住んでいたおじさんとかに、実行委員会のメンバーと共に「展示場所として家貸してください」ってお願いしたり、市役所の人に交渉に行ったり。OKしてくれる人もいれば、ダメだって言う人もいて、そういうのを繰り返して進めました。
じゃあ2年半は、ネゴシエーションに大半の時間をかけた?
エリイ:そうですね。もともと住んでいた人ですら、1年間のあいだに帰還困難区域内に入れる回数が制限されてるから。その数少ない権利をChim↑Pomに渡してくれて、私たちはそのおかげで区域内に入れて展覧会を作ることができた。
その人たちは、限られたチャンスを『Don't follow the wind』に渡しているわけじゃないですか。その信頼関係はすごいですね。
エリイ:避難を余儀なくされている人たちの多くは、もともと原発事業を安全なものと思い、補助金ももらっていたのに、事故以降その神話が完全に反転してしまった。つまり、信じていたものが一気に崩壊したという暗い体験をしているんです。その体験が、アートの起源である「自分の考えていること、見ていることがすべてではない」ということの理解にもつながったんだと思います。
原発事故そのものは現状の作業ですら事故続きなので忘れることがないけど 震災の避難者や帰還困難区域についてはもう昔話という感じがしていた
来年はもっと忘れていると思う
展示そのものが 目に見えないもの を顕在化させていて それがすさまじくカッコイイなと思う
どうしても見たい場合は避難されている方に交渉をするなどすればいいのかもしれない
cf.
原発付近の帰還困難区域内で「見ることができない」展覧会、Chim↑Pomら12組が参加 - art-designニュース : CINRA.NET
21世紀の女子解放論 もっともっと、気持ちいい毎日を 第2回 エリイ(Chim↑Pom) - 連載・コラム : CINRA.NET